2022.03 百段階段・ホテル雅叙園東京ぶらり散歩

百段階段(4)静水の間:ホテル雅叙園東京

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京 2022.03 百段階段・ホテル雅叙園東京
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百段階段とは

百段階段(公式HP)とは通称で、かつての目黒雅叙園3号館にあたります。
1935(昭和10)年に建てられたホテル雅叙園東京(当時は目黒雅叙園)に現存する唯一の木造建築です。
食事を楽しみ、宴が行われた7つの豪華な部屋を約100段の長い階段と廊下が繋いでいます。
2001年に国の登録有形文化財、2009(平成21)年3月に東京都の有形文化財に指定されました。

百段階段の構造

百段階段は、細長い1棟の建物に7つの部屋があるように感じますが、実際は斜面に建てられた4棟の建物を階段や廊下でつないでいます。

階段下から趣向の異なる7つの部屋を 「十畝の間漁樵の間草丘の間静水の間星光の間清方の間頂上の間」の順に見学します。

百段階段 ホテル雅叙園東京

下の部屋から順に見学し、3番目の部屋「草丘(そうきゅう)の間」を見学しました。

廊下の途中には、4段だけの階段が残されています。
階段が不要となり取り壊されたあと、戦火で焼失したという理由からこの状態のままになっているそうです。戦時中、目黒雅叙園は海軍の病院として利用されていました。

草丘の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

上ってきた階段を振り返ってみました。

atsu
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窓枠の装飾も素敵です。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

静水の間

4つ目の部屋「静水(せいすい)の間」へ来ました。
戦前は別の画家の名前から「秀峰(しゅうほう)の間」、「秀畝(しゅうほ)の間」と呼ばれていたそうですが、現在は一番作品の多い橋本静水の名前が付けられています。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

控えの間の天井です。金地に扇をあしらった天井画が見事です。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

奥の間は小さい部屋ながらも木の重厚感がありました。
正方形の格天井を見ることが多いなか、この格天井は長方形でした。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

奥の間の天井画は、元々は神殿の天井画だったものだそうで、扇面に鳳凰画などの吉祥図が描かれています。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

部屋には、訪問時に行われていた企画展「時を旅する百段階段」のお雛さまと懐かしい時代の風景を表現したミニチュア作品が飾られていました。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

九州出身の作家さんが作り出した可愛らしい「ちいさな世界」です。
テレビには今回の企画展の名前が表示されています。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京
mico
mico

作品名が全て九州の方言でした。
可愛らしさがさらに増す気がします。

静水の間 百段階段 ホテル雅叙園東京

5つ目の部屋「星光(せいこう)の間」へ向かいます。

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