ぶらり散歩クラッシックホテル

山の上ホテル – HILLTOP HOTEL ~ 休館前に見学してきました【現在は休館中】

山の上ホテル 2024年全館休業 HILLTOP HOTEL ぶらり散歩
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山の上ホテル 長期休館

創業70周年を迎える山の上ホテルは、竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、休館します。

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休館イベントが行われると知り、ホテルの見学をしてきました。

山の上ホテル - HILLTOP HOTEL

1954年(昭和29年)に開業した「山の上ホテル(公式HP)」。
幾何学モチーフや直線、波線形を多く使い、どこかモダンな雰囲気もあるアール・デコ建築のクラシックホテルです。

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伊勢丹新宿本店、聖路加国際病院などもアール・デコ建築です。

出版社の多く建つ神田・神保町に近い立地もあり、数多くの文豪たちに愛され「文化人のホテル」としても知られています。

山の上ホテル 2024年全館休業 HILLTOP HOTEL
東京都千代田区神田駿河台1-1

ホテルとして建てられたのではなく、1937年(昭和12年)財団法人日本生活協会の本部として建設されました。戦時中は海軍に徴収され、その後GHQに接収。「HILLTOP HOUSE」と呼ばれ、陸軍婦人部隊の宿舎として利用されていました。
GHQ接収解除を機にホテルとして営業が開始されました。

Lが長いロゴです

エントランス

エントランスと本館をつなぐ階段状の廊下があります。
大理石で囲まれた入口は、独特なデザインのライトや鉄の格子窓で飾られています。

どちらにも「ヒルトップホテル」を表す「HH」のロゴが入っています。

ロビー(喫茶)

エントランス入って左側にケーキやお菓子を販売している「ホテルショップ ヒルトップ」、「HILLTOP LOBBY CAFÉ(喫茶は2023年12月23日より休業)」があります。

ショップは大人気で、ケーキは全て売り切れていました。

正面玄関前の廊下には特徴的な模様が描かれています。
戦前の竣工図面をもとに2019年のリニューアル時に復元したものです。テラゾーと呼ばれる仕上げのこの床は、⼿間や時間がかかるため、現在はあまり使用されておらず職人も少なくなっているそうです。

ホテルショップ側から、正面玄関前の廊下を見ました

廊下の中央には螺旋階段があります。
階段の段差(蹴上がり)部分には、特徴的な幾何学模様のタイルが張られています。

宿泊者以外は立入禁止です

フロント

階段の反対側には、こじんまりとしたフロントがあります。
庭付きや和室風などこだわりの客室は、全部で35室あるそうです。

八芒星(オクタグラム)

フロント前の廊下には壁に埋め込まれたソファベンチがひっそりとあります。
戦前の竣工時から同じ場所にあるというこのベンチ、座ってみたところ絶妙な硬さがありました。

ソファの先にあるドアは、120人収容できる大宴会場「銀河(公式HP)」の入口です。

ロビー

廊下の突き当りにあるロビーには、クラッシックなソファセット、小さな書棚とアンティークのライティングデスクが並び、落ち着いた静かな雰囲気があります。
壁にかかる絵画は、山の上ホテルを定宿としていた作家 池波正太郎が描いたものだそうです。

壁の上と下(巾木)に藍色と茶色のタイルが並べられ、壁に沿って張り巡らされています。
1階とB1階も一周同じように装飾が施されています。

窓両端にリサ・ラーソンのライオンが対で置かれていました

地下1階

B1階へ降りてきました。ピカピカに磨かれた真鍮の手摺りが黒の大理石に映えています。
ホテルの1階とB1階には7つの本格レストランとバーがあります。

ポップな色合いのアンティークな階数表示が目を惹きます。

他の階の回数表示は何色なのか見てみたかったです

地下から螺旋階段を見上げると、吹き抜け上の天井には美しいステンドグラスが見えました。
宿泊階のある上から見下ろすと、重厚感のある赤い絨毯の螺旋階段。とても美しいそうです。

休館イベント1:創業70周年 山の上ホテル歴史展示

B1階の廊下と1階のロビーに、ホテルの歴史、当時のエピソードや写真、パンフレットやメニューなどホテル所蔵の貴重なアイテムを公開しています。

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ムーミン原作者トーベ・ヤンソンや
三島由紀夫直筆の手紙の展示もありました。

坂の途中にあるサブエントランス

ホテルは坂地に建っているので、ホテルB1階からホテル脇にある地上のサブエントランスへ出ることがでます。ここは「コーヒーパーラーヒルトップ」の入口でもあります。

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「コーヒーパーラーヒルトップ」は入店受付制です。
この日は既に受付が終了していました。

レトロなサボテン型の案内表示が建っています。

サボテン型案内

このエントランスのアイアン門扉は、鹿のモチーフが描かれていました。
鹿は神の象徴や財運の象徴、五穀豊穣のシンボルとも言われています。

休館イベント2:思い出の「山の上教会」見学開放

休館イベント開催中(挙式およびフォトウェディング開催日以外)は、誰でもホテル内にある「山の上教会」を見学できます。

ここのアイアン門扉には、大麦モチーフの飾りが施されていました。
大麦にも富や繁栄、五穀豊穣といった縁起の良い意味があります。

山の上ホテルでの挙式会場のひとつ、独立型チャペル「山の上教会」です。

階段を上った先の中庭にあります。

ガラス張りで光が射し、開放感のあるチャペルが建っています。
都心にこのような場所があるとは知りませんでした。

天井のアーチはアール・デコで多く使われた様式で、天により近い場所で祈りをささげるための形とも言われています。

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とても明るく開放感のある美しいチャペルです。
春夏は緑が美しく、冬は青空が綺麗に見えます。

大きな百合のステンドグラス、祭壇には百合が飾られています。
百合(ゆり)の花は、純潔、謙虚さ、優しい心、美のシンボルです。

~またお逢いする日まで~

戦前に完成した建物のため、見えない部分での老朽化は進んでおり対応が必要なようです。休館期間等については現在のところ未定で、後日決まり次第発表があるとのことです。
歴史と品格のある美しいホテルなので、早い時期にまた逢えることを楽しみに待ちたいと思います。

創業70周年を迎える山の上ホテルは、竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、休館します。

山の上ホテル(公式HP

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