2019年11月、東京都福生市にある石川酒造の蔵開きに行ってきました。
石川酒造とは
石川酒造(いしかわしゅぞう/公式HP)は、1863(文久3) 年に酒造りを開始した歴史ある蔵元で、東京都内で日本酒造りの伝統を守っている10軒のうちのひとつです。
最寄駅は拝島駅(JR青梅線/西武拝島線)で、駅より徒歩約15~20分のところにあります。
13年ぶりの蔵開き
13年ぶりに石川酒造で蔵開きが行われ、お祝いの鏡開きに参加しました。
酒蔵体験
石川酒造の敷地内では様々なイベントが行われていました。
イベントのひとつに2つの「酒蔵体験」コースが用意されていました。
- 蔵と敷地の見学ツアー(1日 4回/各回 定員30名)
- 酒造り(櫂入れ)体験(1日 3回/各回 定員20名)
1.「蔵と敷地の見学ツアー」見学は先月体験しました。
2.の「酒造り(櫂入れ)体験」に申込みました。
櫂入れとは醸造タンク内の発酵が均一になるように原料を櫂棒でかき混ぜる作業のことです。
一般の人が滅多に入ることが出来ない酒蔵で、滅多に体験できない「櫂入れ」ができるとあって、希望者は多く抽選が行われました。
なんと当選しました!!! この日一番の喜びでした。
本蔵2階の会場へ向かい、スリッパに履き替えました。
広々とした2階は涼しく、少し肌寒くさえ感じました。
冷暖房のない本蔵内の温度は、この日は13度ぐらいに保たれていたそうです。
参加者全員がヘアネットを使用します。
紙タイプのヘアネットは今まで使う機会がなかったので、開く前の形状を初めて見ました。
頭髪をすべて中に入れて、準備が出来ました。
2階のこの広いスペースでは、蒸米を広げ、麹(こうじ)が作られます。
ここはお酒の元となる酒母づくりの場所だそうです。
酒造り(櫂入れ)体験
蔵の1階と2階の間に仕込室があり、タンクがずらっと並んでいます。
石川酒造の杜氏(酒蔵の最高製造責任者)です。
杜氏と聞くと年配の方を思い浮かべがちですが、石川酒造の杜氏さんは若く30代だそうです。
酒造りについて、日本酒の「甘口」「辛口」について、などを分かりやすい言葉で説明してくださいました。様々な質問にも丁寧に答えてくださり、楽しい内容でした。
仕込タンクから出るガスなどで、プロでも数年に1回は事故が起こるそうです。
今回は安全を配慮して上部に枠がありますが、通常はこの枠がありません。
数人ずつ交代で、櫂入れ体験をします。
この細く狭い階段を下り、網目の通路を歩いて、タンクへ向かいます。
各自のカメラをタンク横にいらっしゃる係の方に渡して、櫂入れしている姿を撮影していただくこともできました。
右足を前に出し、タンク上に顔を出さないように立ちます。
櫂をしっかり持ち、やさしく向こう側に押しやり、強く引いて撹拌します。
前に並んだ方が櫂入れをしているところを間近で見たあと、実際に自分で体験しました。
醪(もろみ)は思っていたよりサラサラしていて手ごたえはなく、うまく混ぜられているのか不安なくらいでした。
なかなかできない貴重な体験でした。
蔵見学や櫂入れ体験などを通して、日本酒に対してさらに興味が湧きました。
全員が体験後、解散しました。帰り際、1階へ続く階段が見えたので、下を覗いてみると酒蔵見学の会場でした。
見学コース
蔵開きは年1回のイベントですが、通常時は酒蔵見学やビールの飲み比べなど4つの見学コースが用意されています。
櫂入れ体験は、通常の見学コースには含まれていません。年に何度か実施される感謝デーのスペシャル企画「杜氏と巡る蔵ツアー」で体験できるようです。
石川酒造(公式HP)
コメント