2017年7月 マレーシア・コタキナバル + クアラルンプールへ行って来ました。
バトゥケイブ(バトゥ洞窟)とは
バトゥケイブ(バトゥ洞窟)は聖地と呼ばれているヒンドゥー教の寺院です。
クアラルンプール中心街から北に10km以上離れた郊外に位置していますが、KLセントラル駅から電車1本で行くことができます。
信者の方々はもちろん、日帰りできるため多くの観光客が訪れる観光スポットにもなっています。
毎年1月下旬から2月上旬には神聖な儀式「タイプーサム/Thaipusam」が行われることでも有名な場所です。
針山のように体に針を刺し、カバディと呼ばれる儀式用具を担ぎ、祈りを込め、苦行に耐えながらこの洞窟へ向かいます。
ヒンドゥー教発祥の地インドでは危険ということから禁止され、現在ではマレーシア、シンガポール、タイのみで開催されている奇祭です。
ラマヤナケイブからバトゥケイブへ移動
まず、ラマヤナケイブ(ラマヤナ洞窟/Ramayana Cave)を見学しました。
ラマヤナケイブを出て、ヒンドゥー教寺院 Sri Venkatachalapathi & Alamelu Templeの前を通ります。
真っ直ぐ進みます。道の右側には供物のようなものを扱う屋台が並んでいました。
バトゥケイブ(バトゥ洞窟)
軍神 ムルガン(スカンダ)像
左側を見ると「バトゥケイブと言えば、ここ!」という風景が見えました。
全身を金箔で覆われた世界最大の軍神ムルガン像。高さ約43m、まずその大きさに驚きました。
ムルガン(スカンダ) は破壊神シヴァ神の息子で、孔雀に乗り槍を持つ少年の姿であらわされることが多い神様です。仏教にも伝わり、仏教では韋駄天いう名前で呼ばれる神様になりました。
進もうとして目に飛び込んできたのは広場にいる無数の鳩。人よりも鳩が多そうです。
ここを抜けて、門へ向かいます。
正面の門は再建中(2017/07時点)で、まだ彩色が施されていませんでした。
そのためヒンドゥー教寺院では良く見かけるカラフルな神様たちがいませんでした。
洞窟内の寺院へ行くために軍神ムルガン像の後ろにある272段の階段を登ります。
洞窟という名前で呼ばれていますが、神聖なヒンドゥー教の寺院なので、服装に注意が必要です。
女性はミニスカートなどの脚を露出する服装が禁じられていて、門で係の方がチェックしていました。
膝が隠れる長さの服を着ていくか、現地でスカーフをレンタルして巻き、脚を隠す必要があります。
レンタルは RM5で、スカーフを返却する際にRM2返金してくれるようです。
階段を上り始めました。意外に急で幅が狭い階段です。
4列ありますが、登り専用・下り専用などは決まっていません。
途中で一休み。
振り返ると意外に高いところまで来ていました。街が一望できます。
272段を登り切りました。汗が流れ落ちるほど、暑いです。
この小さな像も孔雀を従え、槍を持っているので「軍神ムルガン」です。
登り切った!と思ったのもつかの間、まだ階段は続いています。ここからは聖域である洞窟の中へ入ります。
右側には派手に電飾で飾られた神様のモチーフを売るお店がありました。
神秘的な洞窟へ進む最後の上り階段です。
本殿
2羽の孔雀とムルガンの装飾のある寺院本殿に到着しました。
礼拝堂には信者の方々がいらっしゃいました。
礼拝堂の後ろ側にはピラミッド型の極彩色の装飾があり、洞窟に映えています。
破壊と創造の神シヴァ
洞窟の端には軍神ムルガンの父、ヒンドゥー教の三最高神の1人、破壊と創造の神シヴァが祀られていました。
額には第三の目が開き、三日月の髪飾りや毒蛇のネックレス、退治したトラの皮をはいだ腰巻きを身に着け、悪魔を踏みつけ踊っている姿です。シヴァは舞踊の神様でもあります。
隣の女性はシヴァの妻であり、軍神ムルガンの母、パールヴァティです。
自然光が入る天然の洞窟の大きさに圧倒されます。
天然の洞窟を切り開き、このような大規模な寺院を造ったことにも驚かされます。
階段を登り、暑くなっていたので、洞窟内が涼しいことを期待していましたが、この日は涼しくはありませんでした。
この洞窟にはたくさんの猿たちがいます。
バトゥケイブ(バトゥ洞窟/Batu Caves)
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