2014年7月 ベトナム ・フエへ行って来ました。
フエの建造物群 オプショナルツアー
世界遺産「フエの建造物群」を巡る1日オプショナルツアーに参加しました。
1802~1945年にかけてフエを都に存在したベトナム最後の王朝「グエン王朝(阮朝)」。
13代続いた皇帝のうち、廟が存在するのは7人。その中の3人の皇帝の廟(お墓)を順に巡ります。
- 2代 ミンマン帝
世界遺産 フエ観光 ~ グエン王朝第2代皇帝 ミンマン帝廟 - 12代 カイディン帝
世界遺産 フエ観光 ~ グエン王朝第12代皇帝 カイディン帝廟(外観)
(当記事)世界遺産 フエ観光 ~ グエン王朝第12代皇帝 カイディン帝廟(豪華な内部) - 4代 トゥドゥック帝
世界遺産 フエ観光 ~ グエン王朝第4代皇帝 トゥドゥック帝廟
12代目皇帝 カイディン帝廟
1916~1925年に在位していたカイディン帝(啓定帝)。
カイディン帝は積極的にフランス文化を取り入れたため、西洋と東洋の様式が混合した建築です。
増税をしてこの廟の建設費用を捻出したため、民衆からは評判の悪い皇帝だったそうです。
グエン王朝第12代皇帝 カイディン帝廟の外観を見学しました。
啓成殿
廟の内部を見学します。右端の門から入場します。
落ち着いた色合いの外観とは対照的な色鮮やかな内装に驚かされました。
水墨画のような9匹の龍の天井画。
ベトナムで「9」は10進法で一番大きい数字ということから「完全」を象徴する最高位の数字なのだそうです。
壁は全て細かいモザイクアートで飾られています。
近づいてよく見ると、様々な絵柄の陶器やガラスを砕きモザイク状にして組み合わせているのが分かります。
外国製の陶器やガラスを使用しており、逆さになっていますが 「リン」 と読めるパーツは日本のキリンビールの瓶だそうです。
この美しい壁の模様も全てモザイクで出来ています。
カイディン帝のお墓
他の帝廟では荒らされないよう皇帝の埋葬場所を非公開にして守っていますが、カイディン帝のみ場所が明らかになっています。
金箔が貼られたカイディン帝の等身大の銅像、この煌びやかな王座の約9m下に皇帝の遺体が安置されているそうです。
王座の周囲の装飾は全て磁器やガラスのモザイク細工。 天蓋の重さは約2トンもあるそうです。
豪華絢爛!美しさにただただ圧倒されました。
後ろ姿。天蓋の中央にも龍のモザイクが施されています。
王座を囲む柱も豪華です。
至るところに皇帝の象徴である龍の装飾があります。
正装をしたカイディン帝の写真が飾られていました。
祭壇の周りもモザイク装飾です。
こちらの写真では特徴的な髪型だなぁと思っていたら、帽子を被っているのだそうです。
上の写真はこの帽子を被った姿だと思います。
この銅像は実物大。小柄な方だったようです。
2代皇帝のミンマン帝廟とはかなり趣が違い、豪華な帝廟に圧倒されました。
カイディン帝廟(Khai Dinh Emperor's Tomb)
投稿時より約2年前の旅行記のため、情報に変更のある可能性があります。
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