コード式掃除機を使っていました。長年使って年季が入り、吸引力が落ちてきました。別の部屋を掃除するために、重量のある掃除機本体を移動させる必要があり、掃除のたびに汗だくになることも不満でした。
買い換えるタイミングなのでしょうか。
といった悩みに対して、この記事では次について解説します。
- ロボット掃除機とは
- ロボット掃除機の仕組み
- ロボット掃除機の違い
- ロボット掃除機のメリット/デメリット
- ロボット掃除機の比較
比較検討の結果、「Anker(アンカー) の Eufy RoboVac L70 Hybrid」を購入しました。
この記事を読むことで、ロボット掃除機の仕組みがわかり、メリット/デメリットがわかります。購入前の比較検討の材料のひとつになると思います。
この記事は、〈ロボット掃除機を持っていない方〉から〈買い替えを検討されている方〉までを対象に書いています。
ロボット掃除機とは
ロボット掃除機とは、自動的に動いて掃除をするロボットです。
充電式のバッテリーを搭載しており、コードレスで動作します。
主に床を自走し、ブラシで集めたゴミや埃を吸引することで掃除をおこないます。水拭きに対応している機種もあります。
自走式と言っても、ゴミや埃を検知して掃除するわけではありません。本体に搭載しているセンサーで障害物を避け、隅から隅までまんべんなく部屋の中を走り掃除をします。
円盤の形状のため部屋の隅を掃除することは苦手としています。機体の形状をD型や三角にすることで部屋の隅を克服しようとする機種もあります。
スマホと連携する機種もあります。掃除の指示や、スケジュールを設定したり、外出中でも自宅の掃除を開始することができます。
ロボット掃除機としてメジャーな機種は「iRobot社のルンバ」です。
そのブランドの名前から「ルンバブル」(Roombable)という言葉が生まれました。「ルンバブル」とは、ロボット掃除機が掃除しやすい部屋の状態のこと(ルンバ/Roomba + できる/able)です。
ロボット掃除機は部屋の地図を作成し掃除をする
部屋の隅から隅まで掃除するために部屋の地図を作成します。地図を作成する方法として大きく二種類の方法があります。
- 昆虫型 (図の左側のタイプ):
最初に周りの情報がない状態で掃除を始めます。障害物にぶつかりながらランダムに部屋の中を行き来して部屋の地図を作り、掃除をします。 - SLAM型(Simultaneous Localization and Mapping) (図の右側のタイプ):
最初に掃除機の周りを見渡して、位置を推定し見える範囲の部屋の地図を作成します。次に部屋の枠取りを行い、枠の中を塗りつぶすように掃除をします。移動中に障害物を検知した場合は回避します。自分の位置と部屋の地図を常に更新し、掃除をつづけます。
ロボット掃除機のセンサー
ロボット掃除機には障害物や落下防止の検出のためにさまざまなセンサーを組み合わせて搭載しています。搭載しているセンサーをみれば、そのロボット掃除機の得手・不得手がわかります。(ここに記載したものは一例です)
- 接触センサー:
主に前方に設置されており、物体に接触したかどうかを検知する。 - 赤外線センサー:
赤外線を発射して物体に当たり戻ってくるまでの時間で、物体までの距離を測る。壁までの距離や、足元に床があるか(落下防止)を検知する。黒い物体に弱い。 - 超音波センサー:
超音波を利用して物体までの距離を測る。細い物体に弱い。 - レーザーセンサー:
レーザーを利用して物体までの距離を測る。ガラスに弱い。 - カメラセンサー:
物体をカメラで認識する。暗所に弱い。
ロボット掃除機のメリット/デメリット
メリット
- 掃除の手間が減る: コード式掃除機は本体を持ち上げたり、移動させたり、掃除中は常に前傾姿勢で腰が痛くなる。
- 自分の時間が増える: 床掃除の多くの時間を任せることができ、他の作業や外出ができる。
- 掃除の回数が増え床が綺麗になる: コード式掃除機は週末だけでしたが、ロボット掃除機ではほぼ毎日掃除をしています。
- 床に物を置かなくなる: ロボット掃除機が掃除しやすくなるように床に物を置かなくなりました。
デメリット
- 家具に傷がつく: センサーで検知できない物にはぶつかり、傷がつくことがあります。
- 段差が少ない平面のみの掃除: 上の階や階段など大きく段差のあるところは掃除ができない。
- 掃除ができない場所がある: 狭い個室や本体が入れない狭い場所は掃除ができない。
- 価格帯が高め
スペック比較(白色で拭き掃除可能)
本体の色が「白系統」で、「吸引掃除だけでなく拭き掃除ができる」ロボット掃除機のスペックを比較しました。
メーカー | iRobot | iRobot | iRobot | Anker | Anker | Anker | Roborock | ECOVACS | アイリス オーヤマ |
パナソニック | パナソニック | パナソニック |
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製品名 | Roomba e5 | ブラーバ ジェット m6 m613860 |
ブラーバ 390j B390060 |
Eufy RoboVac 11S |
Eufy RoboVac G10 Hybrid |
Eufy RoboVac L70 Hybrid |
S5 Max S5E02-04 |
DEEBOT OZMO T8 |
IC-R01 | RULO mini MC-RSC10 |
RULO MC-RSF600 |
RULO MC-RSF1000 |
発売時期 | 2018年11月 | 2019年7月 | 2019年6月 | 2018年8月 | 2020年1月 | 2019年9月 | 2020年9月 | 2020年6月 | 2020年2月 | 2019年2月 | 2020年10月 | 2020年4月 |
製品 イメージ |
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吸引掃除 | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
拭き掃除 | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
アプリ連携 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |
質量(Kg) | 4.0 | 2.2 | 1.8 | 2.65 | 2.5 | 3.85 | 3.5 | 3.7 | 2.8 | 2.0 | 2.8 | 3.4 |
幅(mm) | 351 | 270 | 244 | 325 | 335 | 355 | 353 | 353 | 330 | 249 | 345 | 245 |
奥行き(mm) | 351 | 252 | 216 | 325 | 335 | 355 | 353 | 353 | 330 | 249 | 330 | 330 |
高さ(mm) | 92 | 90 | 79 | 72 | 72 | 105 | 96.5 | 93 | 78 | 92 | 99 | 99 |
SLAM | × | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |
購入した商品とその理由
冒頭に書いたとおり、「Anker(アンカー) の Eufy RoboVac L70 Hybrid」を購入しました。
この製品はアプリ連携しておりSLAM型で、本体の色が白、拭き掃除に対応しています。消耗部品がAmazonで購入できることと、18ヶ月の保証付きであり、Amazonでセール対象になっていたことが決め手となりました。
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