2016年12月、北陸新幹線に乗って金沢に行って来ました。
武家屋敷跡 野村家
初日に長町武家屋敷に来たときには、資料館や武家屋敷などは既に閉館していました。
今日は朝一番で長町武家屋敷に来ました。到着直前から冷たい雪交じりの雨が降りはじめました。
野村家は、加賀藩千二百石、家督は十一代にわたり受け継がれた由緒正しき家柄の屋敷跡です。
廃藩後に土地・屋敷は分割されましたが、昭和初期に豪邸の一部「上段の間」「謁見の間」を移築し、現在に至ります。
奥の間
謁見の間
写真では保護用のガラスが光ってしまいましたが、白い牡丹の襖絵が見事です。
上段の間
謁見の間から1段高くなったところにある上段の間。
総檜造りの格天井は、寺院や城郭でみる格式高い折上格天井になっています。襖絵は狩野派の絵師による山水画だそうです。
釘隠し
精巧な細工がされた扇形の釘隠しが気に入りました。
ミシュラン2つ星の庭園
雨雪に濡れしっとりとした雰囲気のこの庭園はミシュランの観光地格付け(2009年)にて2つ星に選ばれ、米国の庭園専門誌の日本庭園ランキングでも3位と高い評価を受けました。
さほど広くはない敷地内に塔、灯籠、橋を配し、濡れ縁のすぐ下にまで迫る曲水。さらに雪吊のある冬景色が加わり、美しさが凝縮されていました。
茶室 不莫庵
数寄屋風の佇まい「不莫庵」で抹茶を頂きます。
入場券を購入する際、一緒に抹茶料(300円)を購入しました。
茶室は上段の間のさらに奥にあります。 茶室の見学だけも可能です。
石造りの階段を上がった先に入口があります。
混み合っていたので、控えの間で少し待ったあと茶室に入りました。
茶室の天井は銅板に神代杉の一枚板をおき、四国特産の数少ないみどり松でおさえたという珍しい造りになっているそうです。
お抹茶
黒くどっしりとした茶碗でお抹茶を頂きました。
私には優しい色合いの茶碗がきました。
お干菓子
お干菓子は野村家の隣にある「茶菓工房たろう」の 地の香。
水あめで練り上げたきな粉に刻んだマカダミアナッツが入っていて、やさしい和三盆の甘味が美味しいお菓子でした。
茶室/控えの間からは先程の庭園が見下ろせます。
朝からゆったりとした時を過ごしました。外に出ると、雨雪は弱くなっていました。
中級武士「高田家」の屋敷跡を見学します。
野村家 武家屋敷跡 (公式HP)
※バス1日フリー乗車券の提示で入場料50円引き
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