2017年7月 マレーシア・コタキナバル + クアラルンプールへ行って来ました。
バトゥケイブ(バトゥ洞窟/Batu Caves)
ホテルでの朝食後、電車に乗ってバトゥケイブ(バトゥ洞窟/Batu Caves)へ来ました。
ラマヤナケイブ(ラマヤナ洞窟/Ramayana Cave)
駅から見えたハヌマーンの大きな像に惹かれ、バトゥケイブ(バトゥ洞窟/Batu Caves)手前にあるラマヤナケイブ(ラマヤナ洞窟/Ramayana Cave)を先に見学することにしました。
この洞窟は古代インド叙事詩の一つであり、ヒンドゥー教の聖典の一つでもある「ラーマーヤナ」神話がわかるようになっているそうです。
巨大なハヌマーン像
強い戦士である猿の神様 ハヌマーンの大きな像が入口を守っています。
西遊記の孫悟空のモデルになった神様ともいわれています。
ハヌマーン像を良く見ると胸を開いて2つの像を見せています。王子ラーマへの忠誠を誓い自らの胸を切り開き、王子ラーマと王妃シータの像を示したという伝説があるのだそうです。
中へ入ります。寄付金(入場料)は1人 RM5です。
門を入ると、戦いを思わせる金色の馬車が出迎えてくれます。
たてがみを振り乱しながら走る、荒々しい馬たちが描かれています。
ビシュヌ神
馬車の後ろにはヒンドゥー教の三最高神の1人であり、慈悲深く、温厚公正で、世界を維持する役目を担うというビシュヌ神。
ビシュヌ神 は「アヴァターラ(アバターの語源)」と呼ばれる10の化身を持っています。
ビシュヌ神像の横にある細い入口からラマヤナケイブ(ラマヤナ洞窟/Ramayana Cave)へ入ります。
内部は電光で装飾され、足元も照らされていて、それほど暗くはありません。
「ラーマーヤナ」神話
洞窟内は数々の像を使い、魔王ラーヴァナと王子ラーマの戦いを描いた「ラーマーヤナ」神話が表現されています。戦いの部分の大筋は
- 魔王ラーヴァナの脅威に困った神々はヴィシュヌ神に助けを求める
- 魔王ラーヴァナ討伐のため、ヴィシュヌ神は化身の一つ、王子ラーマとして生まれる(転生)
- 王子ラーマの妃シータが魔王ラーヴァナにさらわれたことを機に大戦争に発展
- 王子ラーマは魔王ラーヴァナを倒し勝利
洞窟の入口から順に見ていくと、ストーリーを追っていけるようです。
巨人 クンバカルナ
一番目を引いたのは、洞窟の右端に寝ている巨人です。
魔王ラーヴァナの兄弟でクンバカルナ。息は強風のよう、叫びは雷のようであったとされ、世界が無になるほどの食欲の持ち主でだったため、9か月間眠り、1日だけ起きるを繰り返すよう呪いをかけられています。
魔王ラーヴァナは王子ラーマとの戦いにクンバカルナを参戦させるため、起こすことを命じました。家臣たちは法螺貝を鳴らしたり、棍棒で叩いたり、毛を引っ張ったり、終いには馬や象で踏みつけ、無理やり起こそうとしているところを描いています。
ヒンドゥー教信者にとって、とても馴染み深いお話なのだそうです。
神話を詳しく知らないので、何を示しているのか分からないながらも雰囲気を楽しみました。
洞窟の上に上がれるようなので、石の階段を登ってみます。
階段を上り、途中で見下ろしてみました。
展示されている像はだいたい等身大なので、観光客と同じように見えます。
一番上まで来ました。なかなかの高さがあります。
下を見ると、灯りが洞窟内を綺麗に照らしていました。
頂上には煌びやかな礼拝所でもあるのかなと思っていましたが、あったのは鍾乳洞の祠でした。
魔王ラーヴァナ
来た道を戻り、下までおりて来ました。
顔がいっぱいで怖い人がいると思ったら、こちらが10の頭を持つ魔王ラーヴァナでした。
ハヌマーンがさらった王妃シータを返すよう説得している場面を描いています。
巨人 クンバカルナがやはり目を引きます。
出口の最終エリアには魔王ラーヴァナと王子ラーマの決戦の様子が描かれています。
神話を詳しくは知らないものの、派手な装飾と独創的な雰囲気を楽しむことが出来ました。また神秘的な洞窟の雰囲気も楽しみました。
青空にハヌマーンの凛々しい後姿が映えています。
ハヌマーンが見つめる方向、バトゥケイブ(バトゥ洞窟/Batu Caves)へ向かいます。
ラマヤナケイブ(ラマヤナ洞窟/Ramayana Cave)
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