2015年3月、京都と姫路へ行って来ました。
天龍寺
「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている天龍寺に来ました。
足利尊氏が1339年に創建した臨済宗の寺院です。
天龍寺法堂 雲龍図
まずは法堂(はっとう)の「雲龍図」を見学に行きます。
明治時代に描かれた雲龍図は損傷が激しかったため、一部が保存され、1997(平成9)年に記念事業として新たな雲龍図が法堂天井に描かれました。
庭園・諸堂参拝料とは別に法堂の参拝料が必要です(公式HP)。
どこにいても龍が見つめるという八方睨みの迫力ある雲龍図は残念ながら撮影禁止でした。
公開日は土曜日・日曜日・祝日のみ。
そのほか春と秋に2~3ヶ月ずつ、毎日公開される特別参拝日が設けられています。
ちょうど春の特別公開中でした(公開日詳細は公式HP参照)。
天龍寺
参拝料(公式HP)
諸堂の参拝料は庭園参拝料へ追加する形で設定されています。
・庭園(曹源池・百花苑)
・諸堂(大方丈・書院・多宝殿)
台所や寺務所の役割を持つ庫裏(くり)と呼ばれる建物から入り、境内を散策します。
玄関を入ると禅宗の祖とされる達磨大師の大きな衝立が出迎えてくれます。
順路に沿って、小方丈と呼ばれる書院へ来ました。
床の間に達磨大師図がかかっていました。
大方丈と曹源池庭園
天龍寺で一番大きな建物である大方丈と曹源池庭園(そうげんちていえん)を小方丈から一望できます。
この美しい池泉回遊式庭園は庭の外側にある嵐山の自然の美を庭の内側へ一体化させて取り込む借景と言われる手法が使われています。
天龍寺を開山とした夢窓疎石が造園しました。国の特別名勝・史跡に指定されています。
小方丈から多宝殿と呼ばれる祠堂までは屋根付きの長い廊下が続いています。
廊下は少し上り坂になっています。振り返って写真を撮ってみました。
途中、右側に茶室「祥雲閣」がありました。
茶室の横を流れるこの美しい小川は大堰川だそうです。
大堰川は渡月橋のある桂川の支流のひとつで、ここから曹源池に流れ込んでいるようです。
花頭窓(かとうまど)から見える景色も風情があります。
多宝殿
後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂である多宝殿へ来ました。
襖絵はたくさんの虎(黄)と獅子(白)、紅白の牡丹が描かれていました。
こちらでは随時、写経が体験できるそうです。
大方丈の襖絵「雲龍図」
大方丈まで戻ってきました。美しい庭園が広がります。
大方丈の内部から曹源池庭園を眺めると絵画のような景色を見ることが出来ます。
大方丈には高さ165cm、幅10mほどの迫力ある大きな襖絵「雲龍図」があります。
この襖絵は京都文化協会とキャノンが文化財保存活動の一環として行っている「文化財未来継承プロジェクト」で作成された精巧な複製品で、天龍寺へ寄贈されました。
江戸時代の絵師 曽我蕭白(そがしょうはく)の作品であると明らかになっていますが、頭と尾の間にあったと伝わる胴体部分の襖絵の行方、元々どのお寺の所蔵作品であったかは分からないそうです。
オリジナルは現在、アメリカのボストン美術館に所蔵されています。
小方丈と曹源池庭園が見渡せる場所まできました。
方丈から白い砂利石を敷き詰めた庭が美しい庭園へ出ました。
庭園 百花苑
曹源池庭園を抜け、百花苑と呼ばれる庭園を散策します。
桜やつつじ、たくさんの春の花が咲き始めていました。
天龍寺の庭園はとても広く見応えがあります。全て見て回るのには時間がかかりました。
天龍寺を抜けて、嵯峨野の観光名所である竹林の道へ向かいます。
天龍寺(公式HP)08:30~17:30
(閉門:17:30 / 10月21日~3月20日は閉門17:00)
投稿時より約2年前の旅行記のため、情報に変更のある可能性があります。
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