2018年12月、熊本県に行ってきました。
熊本城へのアクセス
熊本城周遊バスを利用
熊本城周遊バス:しろめぐりん(公式HP)「熊本城・二の丸駐車場」で下車。
熊本市電を利用
熊本市電(公式HP)熊本城・市役所電停から徒歩
熊本城
平成28(2016)年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城(公式HP)。
復旧が進み、少しずつ以前の姿へ戻ってきていますが、多くの場所は工事中のため立ち入り規制がされています。
案内板に沿って歩くことで、現在の熊本城全体を見学できる「復興見学ルート」というモデルコースが用意されていました。
(復興見学ルート 24ヶ所)
櫨方門付近・行幸坂上り口・城彩苑(2ヶ所)・申未櫓下・二の丸駐車場(2ヶ所)・二の丸広場(2ヶ所)・催し広場・戌亥櫓付近・棒庵坂(2ヶ所)・北大手櫓門跡・加藤神社付近(3ヶ所)・不開門下・北十八間櫓下・熊本大神宮内・須戸口門・市役所14階・長塀前・馬具櫓前
戌亥(いぬい)櫓
本丸の北西側にあり、北西を意味する「戌亥」の名がついた三階櫓(2003年再建)。
奥に宇土櫓と大天守・小天守(解体中)を見ることができます。
復興見学ルートとして堀の内部(空堀)へ下りられるようになっており、より間近で見学できます。
櫓の下の石垣が大きく崩壊し、向こう側の景色が透けているため、角石のみ一本足で支えているように見えます。
加藤神社
熊本城本丸に鎮座する「加藤神社(公式HP)」は、熊本の礎を築いた加藤清正公を祀る神社です。
加藤神社本殿は流造(ながれづくり)と呼ばれる造りです。
加藤神社の絵馬は4種類あります。
加藤神社から見る熊本城
加藤神社の鳥居の手前からは宇土櫓(国指定重要文化財)が綺麗に見えます。
一見、大きく被害がなさそうに見えますが、南側の続櫓が崩壊、五階楼の壁や床が破損、土台の石垣も膨らんでいるところがあるそうです。
加藤神社境内からは大・小天守閣(解体中)を間近でみることができます。
最優先で進められていた大天守の修復は約800個の石垣も積み直され、新しく造られた上層階が見えています。小天守はより被害が大きく、2019年年初から約2,400個の石垣を積み直す工事が始まるそうです。
2019年10月から天守閣前の広場を一般開放し、大天守内部と小天守の復旧工事の完了は2021年春を目指しています。
加藤神社境内にはゆるキャラ「清正くん」と一緒に写真が撮れる場所がありました。
二の丸広場
二の丸広場からは戌亥櫓、大小天守と宇土櫓が一望できます。
西大手門(西大手櫓門)
熊本城に3ヶ所ある本丸への大手門(正門)のうち、西大手門は最大規模かつ最も格式の高い門です(2003年再建)。すっぽりと工事用のシートで囲われていていました。
未申(ひつじさる)櫓
本丸の南西側にあり、南西を意味する「未申」の名がついた三階櫓。
こちらからは大きく被害がないように見えますが、櫓の後ろ側の石垣や塀が崩れていました。
飯田丸五階櫓
飯田丸一帯は加藤清正の家臣 飯田角兵衛が築いたと伝えられ、その南西角に五階櫓が建てられました(2005年再建)。
角石のみで櫓を支え「奇跡の一本石垣」と呼ばれた飯田丸。現在は解体され、櫓はありませんでした。
桜の馬場 城彩苑を抜けて行幸坂(みゆきざか)方面へでます。
加藤清正公像
加藤清正公像はここと廟のある本妙寺(ほんみょうじ/公式HP)の2か所に建てられています。
熊本城を背に甲冑と長烏帽子(ながえぼし)で、戦いの陣に座るような姿です。
馬具櫓
熊本城の南の入口を守る一階建ての櫓で、馬具を納めていたと考えられています(2014年再建)。
熊本地震と度重なる余震の影響で石垣が崩落しました。
長塀(重要文化財)
全長242mの長塀は国の重要文化財。
石垣の上に馬具櫓(写真左端)と同じ色合いの黒と白の塀が続いていました。
今回の地震で石垣にほとんど影響はありませんでしたが、東側の長塀が約80mが倒壊し、石垣の上には何もなくなってしまいました。
坪井川沿いを歩き、復興見学ルートの1つである熊本市役所の14階(展望ロビー)へ向かいます。
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