2023年3月、大阪(兵庫)・奈良へ行って来ました。
尼崎(阪神尼崎)駅から尼崎城へ
美味しい「かすうどん」のランチのあと、尼崎城へ向かいました。
尼崎市(あまがさきし)は、兵庫県東部に位置しています。大阪府に隣接しており、新大阪駅から電車で約10~15分の距離です。まずは梅田へ行き、大阪梅田駅で阪神本線に乗車します。
尼崎城に近い尼崎駅は、阪神電鉄の尼崎(阪神尼崎)駅です。
JRにも尼崎駅がありますが、2つの駅は約2.5km(徒歩30分)離れているので、注意が必要です。
尼崎駅 西出口の南方面に出ます。
阪神尼崎駅から尼崎城址公園に向かいます。徒歩で7分ほどです。
駅からずっとお城が見えているので、迷うことありません。
現在の尼崎城は、外観は江戸時代当時の姿を再現していますが、建っていた場所と向きが異なります。
尼崎城
尼崎城は、元和3年(1617年)に戸田氏鉄(うじかね)が築城しました。
戸田氏・青山氏・松平氏(櫻井松平)の3家12名が尼崎藩主として入れ替わり、明治の廃城令によって取り壊されました。
現在の尼崎城天守(公式HP)は、家電量販店・旧ミドリ電化創業者の安保詮(あぼ あきら)氏が、約12億円の私財を投じて再建し、寄贈したものです。平成31年(2019年)に完成しました。
元の本丸天守跡は、現在の城の位置から約300メートルほど離れた場所にあります。
学校などの敷地として利用されているため、その地への天守再建は難しく、西三之丸跡地である現在の場所に建設されました。
瓦の模様は、尼崎城を築城した戸田氏の家紋「九曜紋(くようもん)」です。
四重天守の尼崎城は、鉄筋コンクリート造で、地上5階建て(エレベーター付)です。
城内部は近代的で新しく、親子でも楽しめる体験型スペースになっています。
(1階) まちあるきゾーン
1階のまちあるきゾーンや土産物コーナーは無料で見学できます。
1階の受付にある券売機で、尼崎城内を見学するための入場券を購入しました。エレベーターで上がり、5階のわがまち展望ゾーンから見学します。
(5階) わがまち展望ゾーン
最上階5階は展望台になっており、大きな窓から尼崎の街を眺められます。
尼崎の歴史などの情報やタブレット端末で江戸時代の城下町を見ることができます。
阪神電鉄 旧尼崎発電所
窓からは城址公園が見渡せます。手前に段上広場、奥に遊具のある公園があります。
更に奥に見えるレトロなレンガ造りの洋風建築は、明治37年(1904年)頃に造られた尼崎火力発電所だったものです。イギリス産のレンガを使ったイギリス人の技師の手による建物で、現在は鉄道関係の資材倉庫に転用されています。
(4階) ギャラリーゾーン
明治生まれの尼崎の画家 荻原一青(おぎはらいっせい)の「名城手拭百城」を展示しています。
元は友禅画家だったそうですが、明治の廃城令後の尼崎城の荒廃に心を傷め、城の復元画を制作するようになったそうです。在りし日の(63)尼崎城が描かれています。
尼崎城の豆知識が巻物風に置かれてました。
(3階) なりきり体験ゾーン
尼崎城の本丸御殿に身分の高い客人をもてなすための専用貴賓室があり、金襖・金障子の金箔張りだったことから「金之間(きんのま)」と呼ばれました。ここはその「金之間」をイメージした大広間です。
金のふすまを背にして、忍者、兜・陣羽織、武士、お姫様の衣装を着て無料で記念撮影できます。
大人用、子ども用のサイズが用意されているので、
親子でも楽しめます。
(2階) 尼崎城ゾーン
侍道場
鉄砲体験・剣術体験、槍・刀・弓矢・鉄砲の重さの体験など遊びながら学べる人気のコーナーです。
VRシアター
CGを駆使した迫力のある映像を上映する幅約10mの大きなシアターです。
江戸時代の尼崎城や城下町の賑わいを紹介する映像が定期的に上映されます。
江戸時代の尼崎城や城下町の様子をVRで見物ができます。
徳川家康の蝋人形がいらっしゃいました。
尼崎城は大坂城の西の守りとして、徳川氏の命で築城されました。
江戸時代に天守を持つ兵庫県内の城は、この尼崎城と姫路城の2つだけです。
尼崎が重要な拠点だったということが分かります。
尼崎城の歴史的な資料は、かつて天守があった場所に建つ「尼崎市立歴史博物館(公式HP/入館無料)」で閲覧できるそうです。
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