2015年3月、京都と姫路へ行って来ました。
高台寺
京都東山にある高台寺は慶長11(1606)年に豊臣秀吉の正室ねねが秀吉の菩提を弔うために建てたお寺です。
通称「ねねの寺」と呼ばれています。
台所坂
高台寺の境内へと続くなだらかな坂の石段。
北政所は秀吉の菩提を弔うためにこの道を往き来したと伝わるそうです。
門をくぐると台所や寺務所の役割を持つ庫裏(くり)があり、通常は一般非公開だそうです。
この日は結婚式が行われており、式場の入口として利用されていました。
遺芳庵(いほうあん)
庫裏の後ろを歩くと小さな茶室があります。
江戸時代の富商の灰屋紹益が島原の芸子で妻・吉野太夫を忍んで建てた茶席と伝わり、明治時代になってから灰屋紹益の旧邸跡から移築されたそうです。
方丈前庭「波心庭」
方丈前庭「波心庭」の枝垂れ桜。満開までもう少しでした。
方丈では結婚式をしていたので、写真は控えました。
白砂の波心庭に咲く枝垂桜がとても美しいです。左側は勅使門(ちょくしもん)。
高台寺庭園
中央の開山堂と呼ばれる建物を挟み、東に臥龍池(がりゅうち)、西に偃月池(えんげつち)を配した池泉回遊式庭園で、国の史跡・名勝庭園に指定されています。
偃月池には屋根つきの廊下があり、途中には小さな唐破風の屋根がついた「観月台」が設置されています。
居城であった伏見城から移築されたもので、北政所が亡き秀吉を偲びながら月を眺めたとも伝わる観月台は重要文化財に指定されています。
開山堂と臥龍廊
重要文化財に指定されている開山堂の内には中央奥に名僧 三江紹益像、右に北政所の兄 木下家定とその妻・雲照院の像、左に高台寺の普請に尽力した堀直政の木像が安置されています。
開山堂から伸びる階段は龍の背中に似ていることから「臥龍廊(がりょうろう)」と呼ばれています。
臥龍廊(がりょうろう)の内部。
立ち入り禁止だったため、上部通路から見下ろしたところです。
霊屋(おたまや)
ねねと秀吉をおまつりしている「霊屋」には2人の木像が安置されており、北政所は自身の像の下に葬られていると伝わります。
撮影禁止の内部の装飾には黒漆に華麗な金蒔絵が施されており、「高台寺蒔絵」と呼ばれているそうです。重要文化財に指定されています。
茶室
傘亭(かさてい)
千利休の意匠による茶室「傘亭(かさてい)」。
居城であった伏見城から移築されたもので、形が唐傘に似ているところからこの名前がついたそうです。重要文化財に指定されています。
時雨亭(しぐれてい)
傘亭の隣には珍しい2階建ての茶室 「時雨亭(しぐれてい)」。重要文化財に指定されています。
こちらも居城であった伏見城から移築されたもので、傘亭とつなぐ廊下は移築時に作られたそうです。
茶室を抜けた先は下り坂になっていて、竹林が広がっています。
年に数回美しくライトアップされるそうです。
阿吽の龍の頭に出会いました。
数年前に方丈前庭「波心庭」で行われたイベントで使用したもののようです。
高台寺を出ました。
可愛らしい秀吉公・ねね像がお見送りしてくれました。
高台寺(公式HP)09:00~17:30 (17:00受付終了)
投稿時より約2年前の旅行記のため、情報に変更のある可能性があります。
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