2025年9月、長崎県 長崎市・島原市へ行って来ました。
松翁軒
松翁軒(しょうおうけん)は、1681年(天和元年)創業の老舗で、福砂屋、文明堂と並び「長崎カステラ御三家」のひとつとして知られています。職人が一枚一枚ていねいに焼き上げるカステラが特徴です。
長崎市役所の近くにある本店は、レンガ造りの趣ある建物が目印で、路面電車「市役所」電停から徒歩で行ける場所にあります。

本店の2階に喫茶室「セヴィリヤ」が併設されています。


今回は眼鏡橋を見学したあとに歩いてきました
喫茶セヴィリア
本店の2階にある「セヴィリヤ」は、看板商品のカステラセットや長崎名物のミルクセーキをゆったりと楽しむことができる喫茶室です。
大きな格子窓に囲まれた開放的な空間は、赤い絨毯とダークブラウンの家具、アンティーク調のランプが調和した、レトロで上品な雰囲気があります。

席予約
中央に置かれた大テーブルのまわりには、4名席のテーブルがゆったりと配置されています。
特に週末や混み合う時間帯に行く場合には、席数がさほど多くないため、事前に予約をしておくと安心です。
30日前から前日までの予約が可能です(当日のネット予約はできません)。

今回は予約をせずに直接お店に来ました。
入口の受付機で番号札を受け取り、しばらく店内で順番を待ちます。

平日の14時過ぎでしたが、人気の喫茶だけあって数組の先客がいらっしゃいました。

メニュー
しばらく待って席に通されました。
メニューにはカステラセット、レモンケーキ、季節限定のメニュー、長崎名物のミルクセーキやドリンクが並びます。セットのドリンクは、ホットコーヒー(マシン抽出)、アイスコーヒー、カルピスから選択できます。

五三焼カステラセット(セットドリンク付)
松翁軒の「五三焼カステラ」は、卵黄を多めに、卵白を控えめに配合し、さらに砂糖を増やすことで、しっとりとした生地と上品な甘さに仕上げられています。
底のザラメは控えめで、生地の重みやしっとり感がしっかり感じられます。

渋皮栗寄せの抹茶カステラ(セットドリンク付)
奥八女・星野村産の薫り高い抹茶に、国産の渋皮栗と黒豆を合わせた季節限定の一品です。
こちらも生地がしっとりとしていて、しっかりとした和の味わいを感じました。和菓子のようで、五三焼よりも甘味を強く感じました。

きなこぼうろ

お店からのサービスで、お茶と「きなこぼうろ」を頂きました。
「ぼうろ」は、ポルトガルから伝わった南蛮菓子です。
「きなこぼうろ」を口に入れるとほろっと崩れ、きな粉の香ばしさと素朴な甘みがふんわり広がりました。

きなこぼうろのほか、コーヒーバッグやレモンケーキなど、お土産にできる商品も店内で販売されています(写真左側)。カステラは1階の松翁軒で購入可能です。

松翁軒 喫茶 セヴィリア(公式HP)火曜定休

スペイン南部アンダルシア州の都市・セヴィリヤは、長崎〈日本二十六聖人記念館〉の初代館長を務められた、故・結城神父様の故郷です。1980年、松翁軒本店ビルの新築に伴い2階に喫茶室を設けた際、ご縁のあった結城神父様より、その生地にちなんで〈セヴィリヤ〉という店名をいただいたそうです。




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