2024年4月、大阪・奈良へ行って来ました。
太陽の塔 内部公開
太陽の塔の内部を見学に来ました。
確実に内部公開へ入れるように事前に入館予約をして、チケットを購入しておきました。
チケット購入時に発行されたQRコードを表示して、受付で入館券を受け取りました。
館内の撮影可能な場所は、撮影機材の落下のおそれのない塔内部1階(地底の太陽ゾーン及び生命の樹の1階展示フロア)のみとなっています。
ただしスマホケースのレンタルを利用すれば、全館撮影が可能になります!
受付で同意書を提出して、スマホケースをレンタルしました。
この「太陽の塔」か「EXPO’70パビリオン」のどちらかで一度手続きし、返却時に受け取った引換券を利用すると、もう一つの施設でも当日に限りスマホケースが利用できます。
太陽の塔はオレンジ、EXPO’70パビリオンはブルーのストラップでした。
階段で上り下りが難しい場合にはエレベータもあります。
エレベータを利用の際は、事前予約が必要です。エレベータの停止階である1階・中層階・最上階の3フロアの鑑賞となります。
第4の顔「地底の太陽」
太陽の塔に入るとまず人間の祈りや心の源を表す「地底の太陽」と呼ばれる第4の顔(直径3m、全長11m)があります。これは、当時の写真や関係者の聞き込みなどの資料を元に復元されたレプリカです
万博博覧会終了後、地底の太陽は撤去され、50年近く経った現在も本物は行方不明になっています。
通常は金色一色の太陽ですが、映像が顔の上に映し出されて炎のようになっていました。
華やかな「生命の樹」が太陽の塔を貫いています。
鉄鋼製で造られた高さ約41メートルの樹の幹や枝には、生命の進化の過程をあらわす様々な種類の生物模型が取り付けられています。
万博当時、塔の上へ上がるのはエスカレーターを利用していましたが、内部修復時にエスカレーターから階段へ付け替え、軽量化・耐震性を強化したそうです。
生命の樹(せいめいのき)
単細胞生物から人類が誕生するまでを、下から「原生類時代」「三葉虫時代」「魚類時代」「両生類時代」「爬虫類時代」「哺乳類時代」に分かれています。
万博当時、292体展示されていた模型は、安全面などを考慮し、修復後は183体に減らされているそうです。
原生類時代(約40億年前~)
木にはクラゲや太陽虫など、樹の根元にはウミユリやアメーバなどたくさんの原生生物がいます。
岡本太郎はこのエリアに力を注ぎ、大事にしたと言われています。
三葉虫時代(約5億4100万年前~)
幹には三葉虫、オーム貝、アンモナイト、サソリ、巻貝がいます。
不思議な凹凸をした壁は「音を反射させる反響板」と「穴があいていて音を吸収する吸収板」の2種類があり、音響効果をあげるために利用されています。塔の下方と上方では凹凸の形状が違います。
魚類・両生類時代(約4億8500万年前~)
魚、マストドンザウルス、ドレパナスピスの魚類・両生類の上には恐竜たちがいます。
階段を上りながら、間近に見学できます。
爬虫類時代(約2億9800万年前~)
万博当時のままという重さ1tの恐竜(ブロントザウルス)、エダフォサウルス、トラコドン、プテラノドンが並びます。
哺乳類時代(約2300万年前~)
マンモス、ゴリラ、テナガザル、オラウータン、チンパンジー、ニホンザルが並びます。
放置されている間に劣化し、頭部がむき出しのゴリラ。首を振る動きをさせる駆動装置が見えています。
50年という長い時間経過を感じて欲しいと願いからあえて修復されていないそうです。
ネアンデルタール人、奥にはチンパンジーがいます。
最上部にはクロマニヨン人が見えます。樹はさらに上へ上へと続いていました。
太陽の塔の両手
見学の最終エリアは両手部分。
奥へ進むことはできませんが、ライトアップされた骨組み部分を見学できます。
左腕には、万博当時に設置された非常階段が現在もそのまま残されています。
右腕部分には万博当時、エスカレーターが設置されていました。
エスカレーターから太陽の塔を囲っていた大屋根に出ることができたそうですが、現在は軽量化のため撤去されています。
万博当時、この腕の中を通っていたとは驚きです。
通ってみたかったなぁ。
太陽の塔(公式HP)
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