2024.04 大阪府・奈良県旅行記(国内)

大阪・造幣局本局と造幣博物館見学

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学 2024.04 大阪府・奈良県
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2024年4月、大阪・奈良へ行って来ました。

造幣局とは

造幣局は、貨幣(硬貨)の製造を行っている独立行政法人です。
硬貨の製造のほか、その技術を活かし、勲章・褒章などの金属工芸品の製造、貴金属の分析や試験、精製なども行っています(詳細は公式HP:造幣局の事業)。
国内に造幣局は3ヵ所あります。
大阪市北区天満にある「造幣局 本局」、さいたま市大宮区にある「さいたま支局」、広島市佐伯区にある「広島支局」の3つです。

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硬貨、記念コイン、勲章などは、造幣局で、

紙幣、切手、パスポートなどは、国立印刷局で製造されています。

工場見学(本局)予約

造幣局の工場見学は、事前予約が必要です。
本局(大阪市)は「造幣局工場見学予約サイト」を利用します(他の2つの造幣局は電話予約制です)。

造幣局工場見学予約サイト

1日に4回(午前2回・午後2回)のコースがあり、所要時間は約1時間30分、見学料は無料です。
予約受付は、見学希望日の前月第3火曜日の09:00から、前日の17:00までです。

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工場見学は大人気で、すぐに満席になってしまいます。
今回の大阪出発前に何回か予約サイトにアクセスしました。
偶然にもキャンセルがあったようで、出発3日前に空きが出て予約することが出来ました。

造幣局本局への行き方

造幣局には駐車場や駐輪場はないため、公共交通機関を利用し、徒歩で向かいます。

電車の場合

  • 大阪メトロ堺筋線もしくは谷町線「南森町」駅下車、徒歩約15分
  • JR東西線「大阪天満宮」駅下車、徒歩約15分 
  • JR環状線「桜ノ宮」駅下車、徒歩約15分

バスの場合

  • 大阪シティバス「桜の宮橋」停留所下車すぐ(造幣局のすぐ前にあります)
大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

造幣局 本局へ行く

今回は大阪メトロ谷町線「南森町」駅を利用しました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

駅から徒歩約15分で、造幣局 本局に到着しました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

正門横にある受付で、予約番号等を伝え、見学手続きをします。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
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見学(VISITOR)バッチを受け取りました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

工場見学開始

見学者が揃うまで、2階にある控室で待ちます。
開始時間にガイドさんと合流し、扉の奥の会場へ移動しました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

まずは紹介映像を観て、造幣局の概要や仕事内容を学習しました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
館内はビデオ撮影は禁止ですが、写真はOKでした

次は外へ出て、工場へ移動します。

桜の通り抜け

300本以上の桜並木を抜けて、工場へ向かいます。
毎年4月中旬頃の桜の開花時には、造幣局構内旧淀川沿いの全長約560mの通路を一般花見客のために1週間開放して「桜の通り抜け(公式HP)」イベントが行われます。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
この時はすでに季節が終わってしまっていました

造幣局旧正門

「桜の通り抜け」道の途中に、両脇に八角形の番所を持つ明治4年造幣局創設当時の正門があります。
当時は材料を船で運んでいたため、門も川(旧淀川)の方向を向いて建てられています。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

貨幣工場

貨幣工場へ向かいます。
左側のレンガ造りの建物は「造幣博物館」です。

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造幣局創業時の圧印機

創業時に使用されたというフランス製のトネリエ硬貨圧印機(黒)、ドイツ製のウールホルン硬貨圧印機(緑)が展示されています。
この機械は硬貨の表と裏の図柄を圧印して硬貨にする貨幣製造の最終工程で使用される機械です。圧印機製造技術の基本となった機械であり、歴史的にも価値があります。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

貨幣工場内

工場内には見学用の廊下があり、ガイドさんが説明しながら案内してくださいます。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

貨幣が出来る過程を詳しく学ぶことができます。この時は500円玉を製造していました。

atsu
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造幣局は製造業だとガイドさんがおっしゃっていましたが、
外国貨幣の製造にも携わっていると初めて知りました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
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いつも使っている貨幣は6種類ですが、現在利用できる通常通貨は15種類。
その他にも硬貨に関する豆知識をガイドさんが色々教えてくださいました。

出来立ての500円玉(令和6年)です。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

検査工程で合格した貨幣は厳重に計数した上、袋詰めされます。
製造した貨幣はこのような形で、財務省・日本銀行に引き渡されます。
袋の重さは、造幣博物館2階にある「重さ体験コーナー」で体感できます。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
金額と重さ

貨幣袋はコンピュータ制御された運搬機で運ばれていました。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
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工場見学は以上で終了です。
造幣博物館内までガイドさんに案内いただき、自由見学後、解散です。

造幣博物館

明治44(1911) 年に建てられた火力発電所を改装して博物館にしています。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

博物館の2階と3階が展示室になっています。
3階には古代の希少な貨幣、現在も流通している貨幣や記念硬貨などを展示しています。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

ガラスにはめ込んだ貨幣をLEDで照らし、両面を見ることができる立体展示です。

  • 天正長大判(左)世界最大級の金貨幣
  • 天正菱大判(右)豊臣秀吉の造った大判で、現存数が世界で6点といわれる希少品
大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

2階にはクイズコーナー、貨幣袋の重さ体験などの体験コーナーがあります。

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3階の展示コーナーは歴史的にも興味深いものが多く、大人向けに感じましたが、
2階は大人も子供も楽しめる博物館でした。

大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

まとめ

日常的に利用している硬貨の製造方法を知ることができる楽しい工場見学です。
なかなか見る機会のない製造工場をガイドさんの解説付きで見学できます。

工場見学は大人気なので予約はすぐ満席になってしまいますが、大阪の本局は専用の予約サイトがあるので、空席確認とその後の予約手続きは簡単でした。

造幣局工場見学予約サイト

お土産

造幣局受付近くにある「ミントショップ(公式HP)」では、金属工芸品や貨幣セットの販売(公式オンラインショップもあります)のほか、貨幣柄の手ぬぐいや1円玉の形をしたぬいぐるみポーチなどのお土産を販売しています。

神戸にある「瓦せんべい」の発祥の店「亀井堂総本店(公式HP)」。明治6年創業の老舗和菓子店が作る「造幣せんべい」を購入しました。

造幣せんべい 大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学

1円玉・5円玉・10円玉・50円玉・100円玉・500円玉の表面のデザインの瓦せんべいです。

mico
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サクサクとした瓦せんべいは、上品な甘さでどこか懐かしい味でした。

造幣せんべい 大阪造幣局 工場見学 造幣博物館 見学
直径7cmほどの造幣せんべい

造幣局本局式HP

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