2023年3月、大阪・奈良へ行って来ました。
奈良半日観光ルート
今回は半日ほどの時間で、奈良の良いところを見てまわれる観光ルートを考えました。
奈良での観光は徒歩移動が多くなるので、時間短縮・体力温存のため、近鉄奈良駅から春日大社までの上り坂を路線バスで一気に移動します。
春日大社から下記地図の経路に沿って、徒歩で観光することにしました。
実際に春日大社から東大寺へ行くこのルートを歩きました。
下り坂が多めで歩きやすかったです。逆回りをすると上り坂が多くなると思います。
正直、この半日ルートは急ぎ足の観光になりました。
もう少し時間に余裕があると良いかもしれません。
奈良ホテル
「関西の迎賓館」と呼ばれる奈良ホテル(公式HP)に来ました。
1909年(明治42年)10月17日に開業したクラシックホテルです。
歴史ある9ホテルで構成される「日本クラシックホテルの会(公式HP)」のひとつです。
以前行った「雲仙観光ホテル」や「ホテルニューグランド」も
日本クラッシックホテルの会のホテルです。
奈良ホテル本館は、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた辰野金吾、辰野金吾と共同で大阪に建築事務所を開設した片岡安の設計です。
桃山御殿風檜造りの本館は、重厚感が溢れています。木造2階建ての本館には62室の客室があります。
いつか宿泊してみたいホテルのひとつです。
1984年(昭和59年)に営業を開始した鉄筋コンクリート造4階建ての新館があり、客室は全てで127室あります。
本館館内ツアー
奈良ホテルの見どころをホテルスタッフが動画で案内してくださる本館館内ツアーが用意されています。
スマホやタブレットで調度品の近くにあるQRコードを読み取るとストーリー動画を見ることができます。
QRコードを読み取るとYoutubeにつながります。
音声を聞く場合は周りへの配慮が必要です。
1.鳥居とマントルピース
暖炉に鳥居が置かれ、和洋折衷のシンボルとして設置されたオブジェだそうです。
両脇に配置された狛犬は、阿吽ではなく、両方口を開けています。
2.アインシュタイン博士とピアノ
アインシュタイン博士が1922年に宿泊した際、まさにこの場所で弾いたピアノです。
3.本館ロビー 桜の間
創業時の面影が残る本館ロビーです。
この電灯は創業時のものではないそうですが、部屋の雰囲気に合っています。
4.平成の大時計
上皇と上皇后の両陛下が宿泊された際にお祝いの意を込めて記念に設置した時計だそうです。
2階 ロビー
入口を入ると正面に2階へ続く重厚な雰囲気の赤い絨毯の大階段があります。
階段上の踊り場には銅鑼が置かれています。昔はお客様に食事の時間を伝えるために利用されていました。
5.擬宝珠(ぎぼし)
元々は真鍮製の擬宝珠(ぎぼし)でしたが、戦時中に金属供出されました。代用品として奈良の伝統工芸「赤膚焼(あかはだやき)」で制作されました。ここ奈良ホテルにしかないものだそうです。
窓枠は創業時から変わらないそうで、ここの窓からは荒池が見えます。
荒池は水不足に耐えられるよう用水池として明治時代に改修された大きなため池です。
大正時代に備え付けられたスチーム暖房だそうで、現在は使用されていないようです。
細かく美しい装飾が施されており、奈良ホテル本館内の色々な場所で見ることができます。
6.和風シャンデリア
釣灯籠を模した和風のシャンデリアで、一番下の大きな照明は春日大社の釣灯籠をモデルにしたと言われています。吹き抜けになっていて、フロントからも見上げることができます。
城や神社仏閣のような造り、重厚感がある100年を越える木造建築です。
階段や床がきしむ音にも年月を感じます。
8. 長崎銀器
2013年改装中の奈良ホテルでこの銀器が見つかりました。
「長崎ホテル」で使われていた英国王室御用達の銀器を奈良ホテルが買い取ったものと考えられているそうです。長崎ホテルは東洋一の豪華ホテルだったと言われ、長崎港が貿易港として繁栄していた明治時代にわずか10年だけ開業し、奈良ホテル開業の1年前に閉館しました。
化粧室
化粧室の表示が、奈良らしく鹿さんでした。
奈良ホテル(公式HP)
名勝 旧大乗院庭園
奈良ホテルの南側に隣接する「名勝 旧大乗院庭園(公式HP)」は、興福寺の門跡寺院だった大乗院の庭園跡です。
現在、その敷地内の一部が奈良ホテルとなっていて、一般公開(入園料 200円/月曜休園/施設概要)されています。
閉園時間を過ぎていたので、今回は見学できませんでした。
広大な日本庭園なので、時間をかけて巡るのが良さそうです。
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