2024年09月、福岡県と熊本県に行ってきました。
ザ レール キッチン チクゴとは
THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レール キッチン チクゴ)は、西鉄(西日本鉄道株式会社)主催の食事を楽しめる観光列車です。
木・金・土・日・祝日に運行されており、現在コースは4つあります。九州・筑後の食材をふんだんに使用したランチコース料理を楽しめます。
今回は金曜(太宰府経由 大牟田行)の太宰府で途中下車(停車時間約80分)をするコースに申し込みました。所要時間 4時間38分の一番長いコースです。
オンラインや電話で予約ができます。各コースの料理内容は同じです。
受付場所:西鉄福岡天神駅
西鉄天神大牟田線 西鉄福岡(天神)駅北口改札に来ました。
改札横の有人改札を通り、集合場所である3番線ホーム前の「観光列車受付場所」へ向かいます。
受付場所
観光列車受付場所にいらした担当の方に名前を言って受付し、指定席の席番票を受け取りました。
今回参加した金曜(太宰府経由 大牟田行)のコースは、西鉄福岡(天神)駅を出発し、大牟田駅下車のコースです。
片道切符なので、下車後に西鉄福岡(天神)駅へ戻る場合には帰りのきっぷが必要です。
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」利用者限定の乗車日限りのお得な1日乗車券(天神大牟田線・太宰府線・甘木線全線)を販売しています。駅窓口及び有人改札がある駅で「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の乗車券予約番号等を伝えると購入できます。
ザレールキッチンチクゴ「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」
受付場所の隣にあるホームに「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の可愛らしい電車が到着しました。
電車は3両編成で、1両目と3両目がダイニング車両、2両目が窯を中心としたキッチン車両です。
ダイニング車両は、小さなレストランのような落ち着いた雰囲気があります。
電車の外装は、キッチンクロスをイメージしたデザインです。
数字ロゴは、食材(ぶどうなど)、柳川の川下り、テーブルなど筑後にまつわるモノやコトが詰め込またモチーフになっています。
指定された席につくと、太宰府観光ガイドマップとメニューが準備されていました。
料理だけでなく、車内のインテリア、家具なども沿線の地域資源・工芸品を使っています。
車内で使用されている家具は「大川家具」です。福岡県大川市は家具の生産高日本一を誇り、日本有数の家具産地として知られています。
机の上にあるメニューはドリンクメニュー(有料)です。
そのほか「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」オリジナルグッズもありました。
イベント
乗務員さんのトライアングルの美しい音色での合図の後、西鉄福岡(天神)駅を発車しました。
車内では色々なおもてなしイベントが用意されています。
その中の一つとして、今では見なくなった切符切りを体験できます。乗客1人1人が順番に改札鋏(かいさつばさみ)を使って、自分の記念乗車券にハサミを2か所いれました。
クルーの方々と少しお話しができる機会でもありました。
制服は「久留米絣」(くるめがすり)の藍染めだそうで、
車内のいたるところで九州を感じることができます。
太宰府天満宮
金曜(太宰府経由 大牟田行)のコースでは、太宰府駅に到着するまでの約45分間は自由時間です。車窓を楽しんだり、車内を見学したり、記念撮影をしたりしました。
車内のインフォメーションコーナーには、クルーの方々のお手製の観光案内などがありました。
太宰府駅に到着しました(10:37着)。
途中下車をして、太宰府天満宮を参拝しました(停車時間約80分)。
ランチ(2024年秋メニュー)
太宰府天満宮参拝から戻り、太宰府駅を出発すると、楽しみにしていたランチが始まります。
3名の料理監修者による、福岡・筑後をはじめ九州の食材をたっぷり使用したコース料理です。
四季でメニューが変わります。この記事の2024年秋メニューは、2024年12月1日(日)で終了します。
Welcome drink
食前酒は2種類から選択できました。2つとも飲みやすく、爽やかでした。
- 写真左: 紅茶スパークリング(ノンアルコール)
- 写真右: あまおうプレミアム スパークリングワイン
Assortment of 6 Appetizers
3人の料理人が2品ずつ監修したという6種の前菜は、初めて食べる味の組み合わせが面白く、見た目も美しく楽しめました。
【6種の前菜盛り合わせ】左上から時計周りに
- ニンジンのクリーム 奥日向サーモン リコッタチーズ ニンジンのフリット
- 豚のいろいろな部位のテリーヌ”ズッズ”
- 中島農園シャインマスカット ゴルゴンゾーラ白和え
- 木の子冷製フランとクリーム
- キノコマリネとカボチャピュレ
- 博多なすと鶏レバー
トレー下には料理がイラスト付きで分かりやすく説明してあります。
追加)梅酒飲み比べ(お猪口)
濃厚な「鶯とろ(おおとろ/公式HP)」シソの香りが爽やかな「しそ(公式HP)」優しい口あたりの「純米(公式HP)」の福岡産の梅酒3種を飲み比べられるセットです。別料金で追加注文しました。
見た目も風味も全く違い「梅酒ってこんなに違いがあるんだ」と思える3種の梅酒です。
車窓は次々と変わり、美しい景色や季節の移り変わりも感じることができます。
駅の乗務員の方々だけでなく、沿線の幼稚園生やお住いの方々が電車に向かって手を振ってくださいました。
Fish dish
【鯛の純白スープ仕立て】
昆布出汁・豆乳のスープ・スープドポワソン(魚のスープ)・西京味噌で作られたという純白スープは、ガーリックが効いていました。白い舞茸がのった鯛の身は柔らかく、スープが良く合いました。
Bread
福岡市東区にあるベーカリー「パンストック(公式HP)」のパン。行列ができるお店です。
シンプルだからこそ感じられる美味しさでした。
Meat dish
【リバーワイルドの豚肩ロース 石橋想園の梨のソース】
万願寺唐辛子といんげんが添えられた地元産ブランド豚肉を梨とバルサミコ酢のソースでいただきます。ジューシーで脂に甘味があり、食べ応えのある一品でした。
花畑駅
福岡県久留米市にある「花畑駅」で30分ほど停車時間があり、ホームを自由に散策しました。
「花畑」の駅名のとおり、駅名標が花畑のように久留米つばきで飾られています。ガーベラとコスモスで飾られた別バージョンもあります。
Dessert
【熊本和栗アイスクリーム ほうじ茶エスプーマ 巨峰のジュレ】
和栗、ほうじ茶、巨峰と秋を感じる組み合わせ、初めていただく組み合わせでした。
Coffee
福岡県久留米市の「COFFEE COUNTY(コーヒーカウンティ/公式HP)」のコーヒー。福岡市や東京・世田谷区にも店舗があります。
ここで提供されているコーヒーは「レールキッチン オリジナルブレンド」だそうです。
大牟田駅
福岡県大牟田市にある「大牟田駅」に到着しました。
約4時間半があっという間に感じました。楽しく美味しい列車の旅でした。
途中で太宰府天満宮に参拝できて、観光もついた良いコースでした。
大牟田は、日本最大の炭鉱のまちとして知られています。宮原坑、三池炭鉱・三池港など「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として2015年に世界遺産に指定されています。
大牟田駅からは宮原抗までは約3km(車で10分)のところにあります。最終入場は16:30です。
この「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」金曜日のコースでは、大牟田到着が14:30を過ぎるため、他の場所(大牟田や柳川)への観光は急ぎ足になるか、難しいかと思います。
今回は時間だけなく暑さもあり、宮原坑への観光は諦めました。
柳川で途中下車してみました。
水郷柳川
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」利用者限定の乗車日限りのお得な1日乗車券を購入したので、隣の駅「柳川」で途中下車しました。
美しい城下町である柳川は「水郷柳川」としても知られ、川下りが有名です。柳川の川下りは通称「どんこ舟」と呼ばれる舟に乗り、水路「掘割」を巡ります。
柳川市観光協会HPを見ると、川下りの受付終了時間は15時~15時半が多いようです。
私たちが柳川に到着した時には既に受付終了していました。
残念ながら川下り体験は出来ませんでしたが、
川下りをしているところを偶然見ることが出きました。
コメント