2019.10 石川酒造 多満自慢(日本酒)見学ぶらり散歩

石川酒造「多満自慢」見学:多満自慢(日本酒)酒蔵見学 – 東京・福生

東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース 2019.10 石川酒造 多満自慢(日本酒)見学
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2019年10月、東京都福生市にある石川酒造見学に行ってきました。

石川酒造とは

石川酒造(いしかわしゅぞう/公式HP)は、1863(文久3) 年に酒造りを開始した歴史ある蔵元で、東京都内で日本酒造りの伝統を守っている10軒のうちのひとつです。
最寄駅は拝島駅(JR青梅線/西武拝島線)で、駅から徒歩約15~20分のところにあります。

多満自慢(日本酒)見学コース

多満自慢(日本酒)見学コースの集合場所でガイドさんと合流し、ツアーが始まりました。

銘酒「多満自慢」という名には「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となる様、多摩地区はもとより広範にわたって多くの人達の心を満たすことができたら」という願いが込められているそうです。

本蔵

石川酒造の「多満自慢(日本酒)」が醸造されている本蔵です。
1880年に建てられたというこの蔵は幅約23m、高さ約13m、奥行き約31mあり、国の登録有形文化財に指定されています。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

本蔵の前には先代17代目が使用していた屋号「角樽(つのだる)」がデザインされています。
東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

蔵の入口には酒屋の目印である杉玉が吊るされ、結界の役割を持つしめ縄が張られています。
その年の新酒が搾られると青々とした新しい杉玉に替えられます。杉玉の色の変化で、酒の熟成度合いも分かるそうです。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

良い香りがする蔵内は温度が一定に保たれています。この日は涼しく感じました。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

本蔵に入って早々に日本酒の試飲がふるまわれました。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

試飲したのは石川酒造の定番商品のひとつである「純米無濾過(じゅんまい むろか)」。
名前の通り濾過をしていない純米酒です。甘さを感じる飲みやすいお酒でした。
東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース


酒造りの方法を中心に説明が始まりました。
精米歩合の米のサンプルや参考写真を交えながら、非常に分かりやすく充実した内容でした。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

本蔵を出て、敷地内を見学します。

夫婦楠

大きな夫婦楠は樹齢400年を超えるそうです。
根元の祠には大黒様と弁天様が祀られています。大黒天は五穀豊穣・商売繁盛・お米の神様、弁財天は水を司る福の神。お酒造りに欠かせない米と水の神様です。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

仕込水

欅のそばには地下150mからポンプで組上げる仕込水が流れています。
多摩のあたりの地下水は中硬水で、酒造りに適しているのだそうです。石川酒造では酒造りだけでなく、敷地内のレストランで提供する水まで全てこの仕込水が使われています。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

甑(こしき)

入口で看板にもなっていた大きな釜と樽は、1975(昭和50)年頃まで米を蒸すときに使っていた「甑(こしき)」です。
釜に入れた水を沸騰させ、洗米した米を樽に入れ、蒸しあげます。当時は約4時間もかかる大変な作業でしたが、現在は機械で1時間程で出来るようになっているそうです。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

長屋門

石川酒造当主石川家のお屋敷の表門です。
約250年前江戸時代の建築で、国登録有形文化財に指定されています。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

表札の「石川彌八郎」は、石川家当主の名前です。現在も当主になる際に戸籍の名前を変更し、代々襲名して守っているそうです。
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麦酒釜の館

1887(明治20)年頃に石川酒造もこの釜を利用してビール醸造を行っていたそうです。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

この「麦酒釜の館」は1987(昭和62)年に歴史の証しとして建てられました。
17代目の屋号である「角樽(つのだる)」と、現在の18代目の屋号である「カネイシ」が入っています。
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当時のビール事業は時期尚早であったため中断しましたが、111年後の1998(平成10)年に先代の17代目社長がビール醸造を復活させました。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

床は瓦が敷き詰められ、瓦を利用した飾りが入っています。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

井戸

館の奥には昭和30年代まで仕込水として利用していたという井戸があります。
現在は周囲に椅子が設置され、休憩所として利用できます。
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御神木

夫婦欅は樹齢400年でしたが、この御神木は樹齢700年を超えているそうです。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

向蔵ビール工房

敷地の最奥にはビール工房があります。
国登録有形文化財である向蔵の1階部分をビール工房として利用し、1998(平成10)年よりここでビール醸造を行っています。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

ビールの原料である香ばしい麦芽を試食しました。
ここで醸造しているビールはクラフトビール「多摩の恵(公式HP)」と「TOKYO BLUES(公式HP)」です。
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奥で作業されていました。
午後に行われている「クラフトビール飲み比べコース」はここで詳しい説明があるそうです。東京 石川酒造 日本酒 多満自慢見学コース

敷地内見学は終了。日本酒の試飲会場へ向かいます。

 

石川酒造(公式HP

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